
支援の場でも、多くのママ・パパが
「子どもが散髪できない」と
嘆いておられました。
散髪ができないと、清潔とは
言えないですし、暗い雰囲気に
なってしまいますね。
機嫌が良いのか、怒っているのか、
表情が見えにくくて困ることも…。
散髪のたびに、泣かれ、暴れられ…
ママ・パパは疲労と心労で、
気分も塞ぎ込んでしまいますね。
「このまま切れなかったら…」
「この先も暴れる子を押さえ
ながら切るの?」
そんな将来への不安も襲って
くるかもしれません。
でも、落ち着いて散髪ができる
ようになったら…
見た目もきれいになり、
“今、嬉しそう”
“あら、怒ってる?”など、
お子さんの表情が見える
ようになります。
表情が見えると、サポートも
しやすくなりますよね。
ママ・パパも、「このまま
20年後も切れなかったら
どうしよう」という不安から
解放されます。
お店や公園にも、人目を気にせず、
行けるようになりますね。
お子さんにも笑顔で接することが
できるようになるでしょう。
家族みんな晴れやかな気持ちで、
笑顔いっぱい、
コミュニケーションいっぱいに
なるかもしれませんね。
今日は、私が支援の場で実際に
家庭と連携して、散髪のサポートを
したときの方法をご紹介します。
いつも暴れて大変だったお子さんが、
1ヶ月後には、すんなりと
髪を切らせてくれるように
なった方法です。
それは…
「1日3回、数センチずつカットする」
という方法です。
散髪ができるようになる3つのステップ
散髪が苦手なお子さんに
アプローチしていくために、
3つのステップがあります。
1つずつ詳しく説明していきますね。
1.原因を探る
何事もそうですが、困ったことを
解決しようとするときは、
その“原因を探る”ことが大事です。
お子さんが散髪を嫌がるのは
なぜでしょうか?
音が怖い?はさみが嫌?痛い?
お子さんによって原因は
違うと思います。
まずは原因を知って、
バリカンの音が嫌なら、
はさみにするなど、
お子さんに負担のない形で
解決できないかを考えて
みましょう。
2.やりとりができるか
お子さんはやりとりができる
でしょうか?
うなずきや首振りなどの
意思表示はできるでしょうか?
苦手なことにアプローチする
ときは、「お子さんの意思を
尊重すること」が、とても大事です。
簡単なやりとりができるの
あれば、アプローチして
いきましょう。
3.スモールステップで切る
はさみで切る場合を想定して、
ご紹介していきますね。
まずは、本人の意思確認です。
イラストなど、お子さんが
わかる方法で「髪を切るよ。」
と知らせます。
ここで大事なことは、
「その日」「すぐ」でない
ようにすること。
いきなり「今から切るよ。」
では、お子さんの心の準備が
できませんから。
カレンダーで理解できるお子さん
であれば、切る日の日付に◯を
するなど、お子さんのわかる形で
知らせてください。
お子さんが「うん」と納得する
まで待ちましょう。
長くかかるかもしれませんが、
気長に。地道に。
お子さんの心の準備が整ったら、
いよいよ切る段階に移ります。
「1日3回、数センチ切る」ことから
始めましょう。
朝、昼、晩の3回です。
切る場所もお子さんと決めて
ください。
前髪からなのか、横髪からなのか、
後ろからなのか。
最初の頃は、1回1センチに満たない
くらいで切っていきます。
1回につき、1回切らせてくれる。
1回につき、3回切らせてくれる。
慣れてくると、1回につき、◯回が
増えていきます。
切るたびに「頑張ってるね」
「かっこよくなってる」
と、十分褒めてあげてくださいね。
この方法で最も大事なことは、
園や学校、施設と連携を取るという
ことです。
園や学校でも、同じように
取り組んでもらえたら、
スムーズに慣れていけるからです。
苦手なことも、繰り返すことで、
「慣れて」克服できることが
多いのです。
スモールステップで、『散髪苦手』を克服しよう
ご紹介した方法を、私が
学校と家庭で実践した結果、
そのお子さんは、1ヶ月後には
全く問題なく散髪できるように
なりました。
「平気」ではないけれど、
「頑張れる状態」になったんですね。
散髪できるようになった、
そのお子さんの表情。
すっごく明るくなりました。
いつも何か不安げでしたが、
散髪ができるようになってから、
笑顔が格段に増えましたよ。
そして、「髪が切れるように
なったぞ」という、自信も感
じられるようになりましたね。
もちろん、ママも。
ふさぎ込みがちだったママでしたが、
笑顔が増え、明るく会話してくれる
ママに変身しました。
「お子さんが何かできるようになる」
「困りごとが減る」
この効果は大きいです。
地道な関わりになりますが、
必ず、明るい結果が待っていますよ。
ぜひ、試してみてくださいね。
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・元特別支援学校・小学校特別支援学級の先生14年間
・仕事と家庭の両立に苦しみ、ダウン⇒退職
・繊細で気難しい息子の育児に大苦戦!⇒困り感を実感
・特別支援・繊細な息子の育児で得た学びを“今”困っているママ・パパに伝えたい
・現在、教育関連ライター&教育メディア「ソクラテスのたまご」にて専門家として活動、
不登校のお子さま・勉強に苦手意識のあるお子さまを対象にオンライン家庭教師をしています!
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