みかんです。
現在5歳の気難しい息子タロを育てています。
息子は赤ちゃん〜2歳半頃まで、
「人見知り(場所見知り)」がとても激しく、
私も夫も大変苦労しました。
このような状況でした。
一般的な人見知りというよりも、
“神経過敏”というか、“とっても繊細”というか…。
「難しいなぁ」
と、常々思いながら過ごしてきました。
1歳半健診にて心理士さんとの面談。
「もしかしたら、情緒面で発達の偏りがあるかもしれません」
このように心理士さんに言われます。
⇒⇒1歳半健診「指差ししない・真似しない・単語なし」で引っかかる
そして、このときに
「発達が緩やかな子・発達に不安がある子」が
通う“親子教室”を紹介してもらいました。
※この記事は、あくまでも私の
経験だということをご考慮いただき、
お読みください。
子どものサポートをするときに
「何が大切か」ということをお伝えしたく、
記事にいたします。
「どんな環境でもいい」
これは違うと思うのです。
目次
発達が緩やかな子が通う親子教室に参加したときの苦い体験
親子教室とは…?
親子教室とは、発達が気になる(発達が緩やか)子どもとその保護者を対象に、自治体が開いている教室のことを言います。
だいたいの自治体で、保育士や発達心理士などの専門家を中心に、月に1度程度開かれているようですね。
親子教室に参加することに…
“親子教室”は、当時住んでいた
地域でも月に1度開かれていました。
1歳半健診の個別相談のときに、
息子のことを詳しくお話していました私。
「親子教室は,多くても10組程度です。
落ち着いた雰囲気なので安心して
活動できると思いますよ。」
このように言っていた心理士さん。
私は「10組くらいなら、
初めは泣くだろうけど、複数回
参加すれば慣れていけるかもしれない」
「親子教室に参加することで、
タロが人の中に入ることへの
抵抗が減るかもしれない」と、
安心して・期待して親子教室に
参加することにしたんです。
でも…
親子教室での苦い体験談
狭い部屋に多くの参加親子+スタッフ=総勢60人
さて、1歳半健診からおよそ1ヶ月後、
初めての親子教室に参加。
敏感なタロは建物に入ると
すぐに不安げな表情。
そして抱っこちゃん。
この雰囲気(古い建物で,暗い印象でした。)…
厳しいかもと思った私。
そして2階の親子教室の会場へ。
え…。人が多すぎる…。
心理士さんの話では、多くても
10組ということだったはず。
どう見てもすでに20組はいそう。
しかも部屋も狭い…。
案の定、タロは中に入りたがりませんでした。
おもちゃで興味を引いて、やっとかっと中へ。
おもちゃで遊ぶものの、周りの様子が
気になって、楽しく遊べない様子。
それもそのはずです。
この日は、
・25組の親子
・保育士さん5〜6人
・心理士さん3〜4人
・実習生が5〜6人も参加していたのです!総勢60人ほど。(*_*)
大人の私でも圧迫される空間でした。
タロにはかわいそうな状況。
タロの様子次第では、早く帰ろうと思いました。
いよいよ親子教室が始まりました。
最初は全員で輪になって座り、自己紹介。
ここで、またタロにとってかわいそうな状況が…。
マイクをつけて話す保育士さん
進行の保育士さんが、マイクを
つけて話し出したのです!
部屋も狭いので、マイクを通した声は、
耳に刺さります。(;_;)
「この狭い空間でマイク…」
「しかも保育士さん、地声でも十分とおる声…」
「人が多い上に、狭い空間でマイクなんて…」
タロは当たり前ですが、グズグズMAXの
グズタロになっていました。(*_*)
自己紹介どころではありません。
でも出番はやってくる…。
保育士さん「お母さん,この子はなんで泣いているの?」
私「人が多くて不安みたいです。」
保育士さん「あら〜。慣れていかないと〜。」
休憩のタイミングで「帰ろう」と
思いました。
こんな場所にいたって、
タロも私も得るものは何もない。
その後もグズグズMAXのグズタロは、
ずっとグズグズMAXのグズタロで…。
本当にかわいそうでした。
休憩のタイミングで、帰る支度を
していると、健診で面談をしてくださった
心理士さんに声をかけられました。
心理士さん「大変ですね。人が多すぎましたね。」
私「10組ほどということだったのですが,
これでは,敏感な子にとっては苦しいだけです。
帰ります。」
心理士さん「お母さん、子どもは
今から集団の中に入らないと
いけないんですよ。慣れさせていかないと。」
私「この環境に慣れる必要が
あるのでしょうか。大人でも圧迫感があります。
スモールステップでいきます。
いきなりこの環境は、良い環境とは到底思えません。」
そう話して、私とタロは帰りました。
期待して行ったのに。
これで、何か希望が見えるかもと思っていたのに。
発達が緩やかな子をサポートするときに大切なことは?
発達が緩やかな子。
一言で言ってしまえば、
「発達がゆっくりな子なんだな」。
こんな簡単な言葉で片付けられてしまいます。
発達が緩やかな子。
この言葉には、どんな子どもの姿があるのでしょうか。
・言葉が遅い子
・動きが激しい子
・人見知りが激しい子
・歩行が難しい子
・真似をしない子
・視線が合わない子
・人の感情を読み取るのが苦手な子…etc…
たくさんの子どもの姿があります。
これだけの子どもの姿があるのに、
一気に60名の大人数で適切な
サポートなんてできるのでしょうか?
もっと掘り下げて言えば、
どの子も一人ひとり「ニーズ」が違うのです。
一斉にサポートできるなら、
親子教室に参加する必要なんてないのでは…。
発達が緩やかで、かつ、サポートを必要
としているから、親子教室に参加しているのです。
私はこの経験から、この2つの大切さを改めて感じました。⬇
そしてさらに、このようにも思いました。
子どもの発達をサポートする教室であるのなら、しっかり機能させてほしいと感じました。
・適切な人数調整
・適切なスタッフ配置
・適切な教室設定
・子どもの状況(実態)把握
⬆とっても大事なことではないでしょうか。
まとめ
親子教室とはなんのためにあるのでしょうか。
発達が緩やかなお子さんのために、
認知面・情緒面など、様々方向から
アプローチして、発達をサポートする
ためではないのでしょうか。
そのためには、少人数で、保育士さんや
保護者が子どもと目と目を合わせながら、
可能な限り細やかなかかわりをしていくことが
大切なのではないでしょうか。
大人数では、目が行き届かないと思うのです。
後日、親子教室の担当の方に、
今後も大人数での運営になるのか訪ねたところ、
そのようになるかもしれませんと…。
(参加親子が急増しているとのことでした。)
親子教室でのことを話し、
この後の参加をやめることにしました。
発達が緩やかな子どもにとって、
その保護者にとって、意味のある
親子教室であってほしいと思います。
あくまで私の考えですが、
「その子その子に合った環境で、発達を促せる
ことが一番のサポートである」と思うのです。
親子教室に参加しないことで、
この先何もしないまま時が過ぎるのは
怖かったので、近所の支援センターを
フル活用させてもらうことにしました。
安心した表情でたくさん遊ぶタロ。
慣れた先生やお友達には、
自分から寄って行ってかかわろうとします。
心理士さんや言語の先生もおられます。
ここにいる保育士さん、心理士さん、
言語聴覚士さんを頼りながら、
仕事でたくさんのお子さんの支援を
してきた自分の経験を活かしながら、
タロを育てていこうと決めました。
今回は親子教室での経験ですが、
発達のスピードや障がい云々の前に、
どんなお子さんでも
「その子に合う環境で過ごすこと」は、
その子の成長にプラスになると思います。
みなさんが、お子さんに合う環境を
見つけられますように。
お子さんたちが、のびのび
成長できますように☆
それでは(*´ω`*)

・元特別支援学校・小学校特別支援学級の先生14年間
・仕事と家庭の両立に苦しみ、ダウン⇒退職
・繊細で気難しい息子の育児に大苦戦!⇒困り感を実感
・特別支援・繊細な息子の育児で得た学びを“今”困っているママ・パパに伝えたい
・(現在)不登校のお子さま・勉強に苦手意識のあるお子さまを対象にオンライン家庭教師
・オンラインカウンセラー
メッセージ相談を受け付けています。

〖保有資格〗
・特別支援学校教諭免許
・小学校教諭免許
・幼稚園教諭免許
・メンタル心理カウンセラー
・上級心理カウンセラー
コメント